日本語の壁
日本語学習者・教師・教育機関数の推移

日本の経済成長と共に海外で日本語を学習する外国人は増えてきましたが、
長引く経済停滞の影響により、頭打ち状態が見て取れます。
日本語を学ぶ動機にも、大きな変化が現れている・・・
まだ日本との給与格差が大きく、留学生や、出稼ぎ目的の就労者が多い東南アジアにおいても、 自国の経済発展に伴い、「就労目的で日本語を学習する割合」は少なくなっていくと予想されるため、 外国人に高い日本語力を求める従来の採用スタイルでは、今後益々日本で就労する外国人材の確保が困難になります。

最高難易度の日本語習得
まだ日本との給与格差が大きく、20年間、先進国の中で経済成長率最下位の国でしか通じない最高難易度の日本語を学ぼうとする人が少なくなるのは当然です。

高度人材の不足
日本における労働人口の減少
日本の労働人口は2050年までに2,100万人も減少する可能性があります。 つまり、労働人口が約30%減ることになります。
学びなおしやAI・ロボットの活用と協業がさらに重視されています。
出展:経済産業省 未来人材ビジョン
(出所)国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」の出生中位(死亡中位)推計を基に経済産業省が作成

高度外国人から選ばれない国、日本

(出所)OECD ”Indicators of Talent Attractiveness”を基に経済産業省が作成。
そして2030年には…
外国人労働者が日本の至る所で不足するとの予測も。
出展:経済産業省 未来人材ビジョン
(注) 外国人労働者の不足は、目標GDP(2040年に704兆円、年平均成長率1.24%)達成に必要な外国人労働者数(2030年:419万人、2040年:674万人)から、
外国人労働者の労働供給ポテンシャルを引いたもの。
(出所)独立行政法人国際協力機構「2030/40年の外国人との共生社会の実現に向けた取り組み調査・研究報告書」を基に経済産業省が作成。


日本のSTEM人材は
約55万人
不足する見込みです
付加価値創出の中核人材が手薄となります。
インドの親日状況
インド圏は世界有数のSTEM人材輩出地域です。

インドのSTEM人材は日本企業が思っている以上に「親日」です。

日本は「自動車に代表される工業技術」と「MLCCに代表されるハイテク」をリスペクトされています。

しかし、インド人は西洋文化(イギリス、アメリカ…)に親しんでいるため、
日本での就労は積極的な選択肢にはなりません。
アメリカのビザ発給厳格化を背景に
副業(リモートワーク)
▼
ジョブ型雇用
▼
高度人材優遇入国
・・・というステップが必要です。

リモートワークの状況
●フルリモート
●週に数回程度
●状況による

●当てはまる
●どちらかといえば当てはまる
●どちらかといえば当てはまらない
●当てはまらない

リモートワークへの移行により企業はこれまでよりも外国人を円滑に活用できているため今後もオンライン前提の採用および働き方が続く可能性が高いと予想されます。
キャリアの二毛作モデルのイメージ
最初は無限定正社員で働き、キャリアを積んだ後、ジョブ型雇用に転換していくという考え方も出てきている。

出展:経済産業省 未来人材ビジョン
(注) ジョブ型雇用については、諸外国において、経営層に近づくほど、職務内容に無限定性が増すことが確認されていることに留意。
(出所)パーソル総合研究所「日本的ジョブ型雇用における人事機能の課題」(慶應義塾大学の鶴光太郎教授の発言)を基に経済産業省が作成。
人的資本経営により、働き手と組織の関係は、
「閉鎖的」関係から「選び、選ばれる」関係へと変化していくべき。




出展:経済産業省 未来人材ビジョン
(出所)経済産業省「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会 報告書」を基に作成。